1950-03-24 第7回国会 参議院 決算委員会 第3号
併し、当時この制度廃止の内意はあつたが、未だ確定していたわけではなく、当局はその存廃につき関係方面と尚お交渉を重ねていた次第であつたので、農場新設に対する補助金として各府県に交付した金額中の未使用額を、既設農場の充実等の補助に充てることにつき各府県からの申請があつたのに対して、農林省がこれを承認したことは、農業の合理的発展、農業技術の滲透に資せんとする意図に出でたことであり、必ずしも予算の目的又は、
併し、当時この制度廃止の内意はあつたが、未だ確定していたわけではなく、当局はその存廃につき関係方面と尚お交渉を重ねていた次第であつたので、農場新設に対する補助金として各府県に交付した金額中の未使用額を、既設農場の充実等の補助に充てることにつき各府県からの申請があつたのに対して、農林省がこれを承認したことは、農業の合理的発展、農業技術の滲透に資せんとする意図に出でたことであり、必ずしも予算の目的又は、
右は本來国費を以て経営すべからざることの決定した施設に国費の使用を承認した放漫な措置であるばかりでなく、二十三年度の経費を年度を超えた四月に至つて使用承認したことは、既設農場の予算超過支出を事後において補整するものであるか又は経費の年度区分をみだる結果を來す違法な措置でもあり、会計検査院としては行政的及び法律的に妥当でないと断定したものである。
第一分科会で説明をさして頂きますときに、主として決定された後に決定されたのであるから、その補助金の使用相当額というのは当然返還させなくちやならんのであるということを主として説明をいたしておつたのでありますが、これは検査報告を御覧願いましても、お分りが願えるかと思いますが、会計検査院の説明が非常に不十分でございまして、検査報告百三十八頁、第三百十七号を御覧になりますと、指導農場廃止の方針決定後に、既設農場
従いまして、この補助金を指導農場を新設いたしませんで、既設農場のいろいろの経費に使用したということは目的が違つていると思います。
○阿竹齋次郎君 それでは会計検査院にお尋ねいたしますが、三百十七号の農業技術指導農場新設費補助金というものと、既設農場の拡充費というものとは、これは目的は大体一緒なんですが、目的が違うものとして解釈頂いてお取扱い下さるんですか、どうですか。
そういう拡張といろいろな経費の中、本件の五千一百万円というのは、これは先程御指摘もありましたように、ここに挙げている県以外にも設置費、補助金は渡つておるのでありますが、委計検査院はその中実地検査をいたしまして、適当でないという府県だけを、群馬県外十一府県を掲げてあるわけですが、これらの府県におきまする実際の使用状況を見ましても、表の主要内容というところにありまするように、新設費であるのに拘わらず、既設農場
又一委員より、技術指導農場は、その配置及び内容より見て、実際に農家の指導をなすには不十分ではないかとの質疑に対し、政府委員より、いずれの農家も、直接実地に指導を受け得るように配置し、経費の関係もあり、新設よりも既設農場の充実に全力を注いでおるとの答弁がありました。